ルタバガは、北欧では一般的に食べられている野菜のひとつです。
日本では超がつくほどのレア野菜で、生食には向いておらず、煮込みなどの加熱料理がおすすめ。
肉質が緻密でサツマイモのような甘みと、ジャガイモのようなホクホク感があって、すごくおいしいです。
日本でも栽培可能で、8月下旬~9月上旬に播種して冬に収穫できます。
ルタバガとは
科名 | アブラナ科アブラナ属 |
学名 | Brassica napobrassica |
英名 | Rutabaga |
和名 | スウェーデンカブ・カブハボタン |
原産地 | 北欧・スウェーデン |
北欧、ロシアでは一般的な食材で、煮込み料理などに使われます。
子供の頃に読んだロシア民話、おおきなかぶ(大きなカブをおじいさんが引っこ抜こうとして抜けず、最後ネズミが加勢して見事に引っこ抜いてバンザイというお話)は、実はカブではなく、このルタバガなんです。
日本では「大きなルタバガ」って言われても
「???」ってなりますからね。
実際、ルタバガは根張りがカブよりもしっかりしていて、抜くのに意外と力が必要です
ルタバガは超レア野菜
栽培している農家は非常に少ないので、直売所でも滅多にお目にかかれないでしょう。
見つけたらラッキーです!
スウェーデンカブ、カブハボタンとも呼ばれるので、カブの仲間と思われがちですが、カブとは別品種で西洋ナバナの変種と言われています。
栽培
8月下旬〜9月に播種し、冬に収穫します。冬の寒さ(霜に当たること)によって甘みが出て美味しくなるので、春まきには向きません。
アブラナ科全般に言えることですが、生育初期は特に害虫にやられやすいので、しっかり管理する必要があります。
10月下旬の様子
葉はケールやブロッコリーのように肉厚で、カブとは違うことがわかります。
形や大きさはバラつきがあります。200〜300gが平均ですが、1キロを超えるものも!
購入方法
残念ながらスーパーでの取り扱いは、まずないでしょう。
個人農家のECショップを探してみてください。
フリマサイトで出品している場合もあります。
丹波やさい大塚農園
当農園では12月中旬〜2月頃にかけて出荷しています。
主に直売所への出荷ですが、ECショップにも出品しています。
料理
生食も可能ですが、熱を加えることで旨味がでますので加熱調理しましょう!
煮込み
ルタバガの定番は煮込み料理です。
どんな味付けにも合うので、お好みに応じてアレンジしてみてください。
料理下手の私でも美味しく作れました!
炒め物
和風の醤油炒めも美味しいですね。
ルタバガの醤油炒め
by パディントン
材料(2人分)
☆ルタバガ、にんじん / 各100グラム
★醤油、ポン酢 / 各大さじ2/3
★砂糖、酢 / 各小さじ1/2
サラダ油 / 小さじ1
しょうが汁 / 少々
レシピを考えた人のコメント
醤油とポン酢で、味付けします
詳細を楽天レシピで見る→
和洋中、どの味付けでも美味しく食べられますよ
ホワイトシチュー
新顔野菜!ルタバガのホワイトシチュー
by willow cabin
材料(3-4人分)
ルタバガ / 小3個
玉ねぎ / 1個
にんじん / 2/3本
豚薄切り肉 / 150g
バター / 40g
強力粉 / 37g
牛乳 / 150cc
コンソメ / 1個
ローリエ / 1枚
水 / 2.5カップ
レシピを考えた人のコメント
ホクホクしていて、煮崩れない! 火が通るとおいしそうな黄色に。
シチューにピッタリなスウェーデン生まれのカブに出会いました。
詳細を楽天レシピで見る→
ローリエを入れると深みのある味わいになります
まとめ
食べたときの感想としては、カブ×ジャガイモ×サツマイモ、といったところでしょうか。
生では固いですが、加熱すると甘みとホクホクがなんとも言えません。超レア野菜ですが、クセがなくて食べやすく、多くの人に好まれる野菜だと思います。
「ルタバガ」を初めて知ったという人も多いと思いますが、どこかで見つけたら是非一度、ルタバガ料理に挑戦してみてください!