料理好きの方は必ずといっていいほど使うハーブといえばローリエ。カレーに一枚入れるだけで味が全然違いますよね。一般的にローリエ(フランス語)と呼びますが、ローレル(英語)月桂樹(日本語)など、どれも同じものです。年中収穫できるので庭木として一本、又はベランダに鉢植えでひとつあると重宝します。
ローリエ(月桂樹)
ローリエはクスノキ科の常緑樹で雄雌があります。日本では雌株は少ないようで、雄株は黄色い花、雌株は白い花が咲きます。当農園のローリエは雄株です。
月桂冠
古代ギリシャで競技の勝者に名誉として与えられる月桂冠は、ローリエ(月桂樹)の葉の付いた枝を冠にしたものです。マラソンで優勝した選手に与えられるアレです。
ローリエの使い方
いろんな使い方でローリエを楽しむことができます。
料理
- カレー
- シチュー
- ポトフ
- ロールキャベツ
- マリネ
- ピクルス
などが代表的な使い方です。
ローリエの香りの主成分は「シネオール」。抗菌作用があり、肉料理の臭みを取り除きます。又、消化促進効果で食欲が無いときなどに重宝します。
ローリエ香る新玉ねぎのカレー風味マリネ by プルンハヌル11
入浴剤
古代ローマ人の嗜みでもあったローリエ風呂。疲労回復効果があることは大昔の人もわかっていたんですね。保湿効果、血行を促進して腰痛・肩こりも解消!生の葉を刻んでお茶パックのようなものに入れて湯に浮かべるだけ。
冷え症の方にオススメ(^_-)-☆
お茶
ローリエ茶でリフレッシュ!
コップに1~2枚入れて熱湯を注ぎ数分待ちましょう(^_-)-☆
出来れば蓋をして蒸らすようにします。葉を手で折れば早く出来上がります。
ストレス解消効果があり心身ともにリフレッシュ!
防虫
米びつ
気温が上がってくると米びつの中に虫が発生しますよね。昔の人は貴重なタンパク源だったとのことですが、できればタンパク質は別のものから摂取したいものです(;^ω^)
米びつに虫がいます(T_T)
米にわく虫はコクゾウムシやメイガなどが半数を占めます。精米するまでの過程で卵を産み付けるので防ぎようがありません。気温が20℃を超えると孵化しますので冷蔵庫の中に入れるのが理想なのですが、貴重な冷蔵庫のスペースを米に支配されたくない人も多いと思います。
そんな時は乾燥させたローリエの葉を数枚入れましょう!鷹の爪も一緒に入れるといいですね。
衣類
服につく虫にも効果があります。乾燥させたローリエの葉を衣類にはさむだけ。細かくしてお茶パックなどに入れてもいいでしょう。市販の防虫剤は小さなお子様が誤飲してしまうケースも考えられます。ローリエだと安心ですね。
栽培・収穫
常緑樹なので年中収穫できます。鉢植えでも栽培可能です。カイガラムシが付きやすいので気になる方は農薬を使いましょう。当農園では農薬は使用していませんので、カイガラムシがつきますが手で取って収穫しています。生育が旺盛なので風通しが良くなるように剪定することで害虫被害を軽減できます。
フレッシュ(生葉) or ドライ(乾燥)
スーパーで売られているのはドライなので、フレッシュを使ったことがない人がほとんどでしょう。私はカレーやハンバーグを作るときはフレッシュを使います。
ただし、フレッシュは煮込みすぎると苦味が出るので、ドライよりも早めに取り出した方がいいでしょう。どちらでもお好みで(^_-)-☆
当農園ではフレッシュ(生の状態で)出荷しています。ドライで使いたい方は、風通しの良い冷暗所で保存して下さい。数ヶ月ほどでドライローリエになります。すぐ乾燥させたい場合は、電子レンジを使いましょう。
まとめ
古代ローマから使われてきたハーブ「ローリエ」。料理・入浴剤・ポプリ・虫よけなど幅広く活躍します。血行促進で冷え症の方や消化促進で胃腸の調子が良くない方にうれしいハーブです。自律神経を整える効果もありストレス解消にも。古代からその効果が認められてきたローリエを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ローリエに限ったことではありませんが、妊婦の方はハーブの多量摂取には気を付けましょう!